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April 16, 2006

サトケン

サトケン・・・と言えば誰?
昨日、お知り合いに誘われ(たまたま府中の森芸術劇場だったこともあり)、
佐藤健作の和太鼓公演「西へ行け」を見た。
http://www.sat-ken.net/

太鼓も、唄も、楽曲も、踊りも、そして演出もよかった、本当に。
出演者は佐藤健作と今福優のみ。

佐藤は叩きがメインで、和太鼓だがコスモポリタンな印象、
鍛え上げられた美しい肉体は、時に太極拳のようにしなやかにグルーヴを放ち、
そして時に怒濤のごとくビートを轟かせる。素晴らしい演奏だった。
たまに、おちゃめを見せるとこも、俺的にはツボにはまる。

今福はとても昔風な雰囲気で叩いたり、唄ったり、舞ったり。
かといって、ナニナニ流派のような堅苦しさをまったく感じさせず、
派手でも地味でもなく、ナチュラルにぐいぐいと観客を引き込んで行く。

一人で叩き、あるいは一緒に叩き、唄い、そして一人が舞って一人が叩く・・・
ストーリー的な展開や舞台的な演出もあるのだが、すべてにおいてイヤミがない。
単なる和太鼓の演奏会でなく、独特の総合的な芸術であったと思う。
魂を揺さぶられた。うーむ、本当によかった。

Posted by morio at April 16, 2006 02:51 PM