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March 23, 2005
お墓参り
俺は無宗教だ。特に一神教は性に合わない。絶対唯一の神というより、自分の中に宇宙がある、とか、宇宙の終わりが宇宙の始まりである、とか、入れ子状態的なイメージを持っている。一神教は間違ってるなどと言うつもりはない。が、宗教に限らず、絶対性への妄信（洗脳）が他のものの否定、排除、果ては抹殺へと転げ落ちる例はいくらでもある。
原子とか、アメーバとかはいい。いわゆる単細胞だから。ある意味絶対的なものだ。が、彼らは絶対性という概念をひねり出すことも、それを他に強要することもない。絶対的なものは絶対などという言葉とはまったく無縁なところに、ただ厳然としてあるものだろう。人は単細胞ではないので、悲しいかな、絶対性を欲してしまう。だから、悪いやつにつけ込まれるのだし、大体、オススメならまだしも、そんなものを人に強要するものじゃない。
一昨日墓参りに行った。俺にとって墓参りはご先祖さまに限らず、色々な漠然としたものに対する畏敬である。俺には「ご先祖さま」という具体的なイメージがまったくない。おじいちゃんがどういう人であったのかも知らない。思い浮かぶのは、実際に見知っているおばあちゃんと叔父さんだけ。だが、自然に手を合わせることのできる場所があることに感謝している。子供の頃からずっとここに来て手を合わせていた。お彼岸ということで、見たところ花の手向け率は80％。隣の墓でも手を合わせている。俺の先祖と彼らの先祖、どこかの国で手を組んでいる人の先祖、遠い昔にはどこかで重なってるのだろうな、などと考えた。
Posted by morio at March 23, 2005 12:04 PM