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April 23, 2006

今朝の夢

口の中に違和感があった。
肉の筋が歯の隙き間に絡まっているような。
手を突っ込んで筋と思しきものを引っ張りだすと、
それはまさしく凧糸であった。

凧糸はたぐっても、たぐっても途切れない。
1メートルほど引っ張り出してから、口内を鏡で覗いてみた。
どうやら奥歯から生えているらしいが、
引っ張ると同時に、あたかも手編みセーターをほぐすように、
奥歯が小さくなっていく。

「こりゃ、いかん」
凧糸を切ろうと思った。
しかし、糸はハサミでも切れず、
大きなペンチでやっと切れるというような強度。
とても口の中、奥歯ギリギリでカットすることはできそうにない。

「しょうがない、歯医者へ行こう」
すでに夜であったが、歯医者に着くと、
診察台が5台程あり、それぞれの患者が治療中であった。
受付はなく、中央に黒いベンチがあり、何人かが待っている。
俺も座って待つことにした。

「いけね、保険証忘れた。ま、いいや、後日持参すればいいだろう」
少し経つと、お知り合いの歯医者さんが、俺を呼ぶ。

「あれ、出張治療か? でもラッキー」
T医師の後に付いて別室に入ると、
そこはごちゃごちゃ色々モノが置いてある薄暗い部屋だった。
中野にあった「クラシック」という喫茶店を思い出す。

まずは問診である。
椅子に腰掛け、対面するT医師に事情を説明していた。
すると、ちょっと離れたところから、いきなりバイクが飛び出し、
そのまま部屋を突っ切って、反対方向の出口から出て行った。
T医師によるとバイク便らしい。
出口をちょっと見せてもらうと、そこは巨大な地下通路であった。
壁には数百ものロッカーが。
「ここには、何人もの医師が働いているのだな」と感嘆した。

すべてを説明するとT医師は
「それじゃ、専門の先生に任せよう」と言い、
俺を促しながら席を立った。

おもてに出てすぐ目の前の贅沢なマンションのホールで、
T医師は「ここで待ってて」と言い残し、中へ入って行った。

外人の親子ばかりが目の前を行き来している。
大使館員の住むような超高級マンションなのであろう。

しばらくしてもT医師は戻ってこない。
ホールには沢山の子ども達とカメラマンが集まって来た。
きっと記念撮影だ。
俺は居場所がないと感じ始めた。
いつの間にか例の凧糸もなくなっている。

「T医師に電話しなきゃ」

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というあたりで目が覚めた。

Posted by morio at April 23, 2006 11:42 AM