« 妄信的なもの | Main | ヤキモキして損した。 »

April 24, 2005

AとBが二人きりで喧嘩した。後になってAはCに「Bはこんなことを言った」と告げるが、Bは否定する。Cは思う。「どちらかが嘘をついている。一般的にはAの方が信用できるが、本当のところ、どちらが嘘をついているのだろうか?」

仮にどちらかが完全に嘘をついているとしても、当事者でないCは真実を決して知ることができない。かかるに真実とはプレシャスなものである。「天に吐いた唾は自分に戻る」ということはそういうことであると思う。自分がつばを吐いたというのはまぎれもない真実だから。

また、Aは、「Bはこんなことを言った」と言うが、「こんなこと」の中にBの言葉を引用しているが、Bの元々の言葉を都合の良いように集めている、ということもあるだろう。

花を美しいと感じ、その気持ちを真実だと思う人はそういう哲学を構築するのではないか?と昔考えた。

Posted by morio at April 24, 2005 03:00 AM